MEETURE & SIMGOT様に「MT3 PRO」というイヤホンを提供頂いた。
MT3 PROは1万円以下という価格帯でありながら、音質にこだわっているイヤホンであり、Amazonでもかなりの高評価を得ている。
同価格帯のSHURE SE215との比較などもしながら、MT3 PROのレビューを書いていく。
いきなり評価
- 満足度・・・4
- 音質・・・3.5
- デザイン・・・4
- 装着感・・・4
- 遮音性・・・3
MT3 PROの外観・付属品
化粧箱はMac製品のように上品な仕上がりだ。
蓋を開けるときは、密閉性が高いからじわーっと開く。
開封する瞬間はいつもワクワクしてしまう。
付属品で特徴的なのは、2種類のイヤーチップだ。
それぞれのイヤーチップは、ミドルとハイを持ち上げたサウンド、ローを持ち上げたサウンドといったような聴こえ方の違いがあるとのこと。
イヤーチップの音の違いはまた後で書く。
イヤーチップのデザインはスケルトンだけど高級感があって、個人的にかなり好み。
おしゃれなケースもついていて、所有感が高まる。
本体のカラーはブラックを選択。
全部で4種類のカラーを選べる。
MT3 PROの仕様
- インピーダンス:18Ω
- ドライバー:10mm高磁気複合ダイナミックドライバー
- 再生周波数帯域:15~40,000Hz
- 感度:108dB
- プラグ形状:ステレオミニプラグ
- ケーブル:高純度無酸素銅線と銀メッキ銅線の4本混合編線
普通のイヤホンケーブルは、L・R・マイナスの計3本まとまって、1本のケーブルとなっているいわゆるアンバランス型。
MT3 PRO付属のケーブルは普通のものは違っていて、LRそれぞれにマイナス用ケーブルがあるバランス型であり、L・L用マイナス・R・R用マイナスの計4本で構成されている。
こうすることでLRそれぞれの信号が混ざることを抑えて、クリアに聴こえるという仕組みだ。
いやまあプラグで結局3極になるから、本物のバランス型ではないんだけどね…
ケーブルは編まれているから、外からのノイズには強いはず。
ケーブルの構造はSIMGOTのこだわりが感じられる。
MT3 PROの音質
全体的にバランスのとれたサウンド
ダイナミックドライバー1基ではあるが、低音はよく聴こえるし、各楽器のサウンドがクリアに聴こえる。
とても耳に心地の良い、バランスの取れたサウンドだと感じた。
ヘッドフォンと聴き比べると、音の解像度、定位感は劣ってしまうが、シングルドライバーだしこれは仕方のないこと。
とくにボーカルほサ行の音や、シンバルの空気感などは苦手である。
遮音性は高い
カナル型のイヤーチップのおかげで、遮音性はそれなりにある。
電車の中でも不自由なくリスニングすることができるだろう。
2種類のイヤーチップのサウンドの違い
写真左側のイヤーチップがミドルとハイを強調、右側が低音を強調したサウンドになるとのことだ。
実際に試してみると、EartipI(左側)の方がシャリシャリした印象があり、EartipII(右側)の方が落ちついたサウンドであった。
EartipII(右側)は低音が強調されるというよりは、中音域以上のイヤな成分が抑えられるというイメージ。
個人的にはEartipII(右側)の方が好みであった。
MT3 PROとSHURE SE215でサウンド比較
MT3 Proと同じくダイナミック型1基搭載の定番機種「SHURE SE215」とで音質を比較してみた。
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SE215はそもそも低音が強く出る。
この理由はおそらく、イヤーチップをコンプライに変えているからだと思う。
一方でMT3 PROは中音域が強くて、低音域はSE215に比べたら、やや弱い印象だった。
ただ音のバランスを考えると、MT3 Proの方が自然である。
MT3 PROで低音が足りなければ、イヤーチップを低音強調のものに変えれば、多少低音が締まってタイトに聴こえる。
それでも低音の力強さはSE215の勝ちかな。
MT3 PROのイヤーチップをコンプライに変えたら、また印象は変わるだろう。
MT3 PROまとめ
MT3 PROはコストパフォーマンスがかなり高いイヤホンだと感じた。
耐久性は分からないが、ケーブルが断線したとしてもリケーブルすれば使える点も良い。
サウンドのバランスはとても良くて、リスニングなどでとても快適に使える。
音の解像度も悪くない。
MT3 PROは1万円以下のイヤホンの中では、おすすめしたい商品だ。