ギター用のワイヤレスは各社からたくさん出ているが、いまいち違いがわからない方はいるだろう。
ワイヤレスシステムは、エフェクターほど個性がでるものではない。
今回はおすすめのワイヤレスの紹介と、ワイヤレスを選ぶときのポイントをまとめてみた。
おすすめのワイヤレス
とにかくおすすめは【SHURE GLXD16】
理由は簡単。プロがみんな使っているからである!
みんな使っているということは、それだけ信頼ある商品ということ。
https://twitter.com/mikio158cm/status/902874535225024512SHUREさんにて!GYZEはGLXD16のワイヤレスを使います^ ^!
楽しみ!Syuさんも使ってるやつ! pic.twitter.com/VslCJhTR5d— RYUJIN (@ryujin_band) August 10, 2015
そしてなにより、SHUREを使っているという優越感が良い。
SHURE製のギター関連機器は非常に少ない。だからGLXD16は希少とも言える!笑
コストを抑えたいなら【BOSS WL-20】
コストを抑えたいのなら、BOSS WL-20をおすすめする。
Line6 relay G10の後に発売されたことだけあって、形が洗練されているように思う。
BOSS WL-20より少し値は張るが、Line6 Relay G10Sも安価で使い勝手が良いので、非常におすすめ。
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Line6 Relay G50などの旧製品を選ぶのもアリ!
Line6 Relay G50は、発売されて数年経っているため、中古などが手に入りやすい。
旧製品ではあるが、性能は間違いない。
中古でも良いのであればG50をおすすめしたい。
同時期に出ているLine6 Relay G30は、構造に問題があり不具合が多い。
電池を固定しているフタがもろく衝撃に弱かったり、音飛びが発生したりするので、G30はあまりおすすめしない。
ワイヤレスを選ぶときのポイント
トランスミッターのデザイン
トランスミッターとは、ギターに繋げる送信機のこと。
トランスミッターのデザインによっては、ギターの見た目が大きく変わることがある。
上の写真のようにトランスミッターとプラグが一体になっているものは、ギターの構造上繋ぐことができないものもある。
ここで紹介している機種で該当するものは「BOSS WL-20」「Line6 G10S」など。
購入予定のワイヤレスが自身のギターと干渉なく接続できるかどうか、楽器屋などで確認しておいた方が良いだろう。
ワイヤレスの届く距離
ワイヤレスの届く距離は、各機種によりかなりの違いがある。
室内用と書かれているものは距離が短いこともあるので、注意が必要だ。
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Line6 G10・・・15m
Line6 G10S・・・40m
Line6 RelayG50・・・60m
BOSS WL-20・・・15m
BOSS WL-50,60・・・20m
SHURE GLXD16・・・60m
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バッテリーの種類・充電方法
トランスミッターの電源は、充電式電池と単三電池が主流。
この2種類にはメリット・デメリットがある。
単三電池はエネループを使えば電池代のコストは安く済むし、予備電池を持っておけばライブのときも充電切れの心配がない。
充電式は、充電し忘れたときが恐怖。
このような違いを知った上で、機種を選ぶのもいいかもしれない。
最大使用チャンネル数
もし同じワイヤレスを使っている人がいたら、その人と被らないようにするには、チャンネル数が多い方が無難である。
事前に打ち合わせしておけば、チャンネルがかぶることはないんだけどね。
知っておきたいワイヤレス予備知識
ワイヤレスを導入するときに、あらかじめ知っておきたい予備知識を紹介する。
ワイヤレスのトラブル時には、必ず役に立つ知識もあるため、ぜひ一読してもらいたい。
ワイヤレスは干渉しやすい!
ワイヤレスを使っていると必ず起きるのが電波の干渉。
電波が干渉すると、ワイヤレスでは音が途切れたり、出なくなったりと散々…
最近のワイヤレスの多くは、2.4GHz帯の周波数帯でやりとりされている。
この周波数帯はWiFi、Bluetooth、電子レンジなど様々なものに使用されている。
このような機器の近くでは電波干渉が起きるということを、頭の片隅に入れていてもらいたい。
電波干渉の問題は、各社で色々と取り組んでいて、大きな干渉が起きるということはほとんどなくなっている。
しかし、ライブハウスなどで万が一干渉が起きた場合、自身で対処する必要がある。
電波の届きやすい機器の置き方や立ち位置など、ワイヤレスを使うのであれば、それなりの知識を身につけておいた方が良いだろう。
ワイヤレス使用時の注意が、SHUREのサイトに詳しく書かれているので、ぜひ読んでもらいたい。
ワイヤレス使用時に注意すべき 5 つの間違い | Shure Japan Blog
ワイヤレスにはレイテンシーがあるが気にする必要なし!
ワイヤレスにはレイテンシーが必ず発生する。
ただし、一般的なワイヤレスのレイテンシーは、まったく気にする必要がない!
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ワイヤレスの送信機に入力された音が、受信機から出力されるまでのタイムラグのことをレイテンシーと言う。
カンタンに表現すると、ギターを弾いてから音が出るまでの時間のこと。
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ワイヤレスのレイテンシーを気にする必要がまったくないわけではないが、実際のレイテンシーの時間をギターアンプからの距離で換算すると、1〜3m程度でしかないのである。
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音の速さ=1秒間に約340m=音が1m進むには約0.0029秒
ワイヤレス(SHURE GLXD16)のレイテンシー仕様=0.004〜0.0073秒
GLXD16の最大レイテンシー0.0073秒を距離で換算すると約2.5mとなる
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法律によって使えなくなるワイヤレスがある!
電波法の改正により、2022年11月30日以降、「旧規格のB型ワイヤレス機器」が使用できなくなる。
旧規格のB型ワイヤレス機器はプロ向けの機器がほとんど。
あんまり気にする必要ないと思われるかもしれないが、違反すると処罰の対象になるので、注意が必要である。
詳しくはこちらのリンクから確認してもらいたい。
https://www.hibino-intersound.co.jp/information/5441.html
この記事で紹介しているワイヤレスは、2022年以降も使えるので安心してもらいたい。
さいごに
ワイヤレスは使ってみると分かるんだけど、シールドって意外とジャマだったんだなあと感じるはず!
シールドのない環境で演奏するのは、開放感があって楽しい。
ワイヤレスは一昔前に比べて、安くなっているおかげで手軽に導入することができるようになった。
これを機に一度はワイヤレスを導入してもらいたい。
おそらく手放せない機器になるはず!