Line6 Helix LTを購入してからは、ライブではどういうセッティングにしようかよく考えます。
ライブハウスに置いているアンプは、手入れがなかなか行き届かないのか、真空管がへたっていてキンキンした音がするものが多い気がします。そんなアンプにHelixを使用してもなぁ。。。よしパワーアンプを買おうという流れで色々探してみました笑
真空管かデジタルか
ちまたでは真空管はふくよかな音がする、デジタルは固い音がするなどとよく言われるが、本当にそうなのか?検証したい気持ちがあったので、これを機会に試したいなと思います。
アンプ選び
今はラックなどの大きな機材は流行りではないですし、運搬はほとんどが電車移動になりますので、小型アンプに絞って調べたところ、下記の2機種が気になりました。
Fryette PS-2(真空管)
スペック
消費電力: 180W
パワーアンプ出力: 50W RMS @ 5% THD, 1kHz sine into 8Ω
真空管:12AX7 x1 / 6L6 x2
インプットインピーダンス: 4Ω/8Ω/16Ω (選択可)
アウトプットインピーダンス: 4Ω/8Ω/16Ω (選択可)
電源ヒューズ :100V UNITS: T3.15A:120V UNITS: T3A:220V-240V UNITS: T1.6A
(T=タイムラグもしくはスローブロータイプ)
寸法 : 高さ: 82 mm x 幅: 355 mm x 奥行き: 250 mm (突起物含む)
重量 : 7.05 kg
iSP STEALTH ULTRA-LITE(デジタル)
スペック
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- utput Power:4Ω/90WRMS、8Ω/60WRMS、16Ω/31WRMS
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- Input Sensitivity/Max Output: -10dBu / .25vrms
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- Maximum Input Signal: +17dBu
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- Voltage Gain: 42dB
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- Noise Floor: -80dBu
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- Dynamic Range: 104db A WTD
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- Distortion: @10dBu output=.02% Full Output=.1%
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- Frequency Response: 20Hz – 20KHz = +0 / -.5dB
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- Input Power: 80mA @idle 3A full power @4Ω
Dimensions:124mm W x 44mm H x 102mm D
- Weight:430g
2機種の違いは真空管か、そうでないか。あとは出力ワット数も大きく違います。
使用用途も若干違う部分がありますが、今回は単純にHelixをプリアンプとして使用し、その音を増幅する役目に絞っています。
比較してみた
比較するため、両機種を購入しました。
都合上Frtette PS-2は入手できなかったため、サウンド面ではほぼ同じであろう前機種のPS-1を使用しております。
2機種を実際に比較してみました。
使用ギターはSCHECTER EX-5、エフェクターはLine6 Helix LT、
Helixから左右に音を割り振ってパワーアンプの切り替えを行っております。
マーシャルキャビネットはステレオで使用し、両機種とも8Ωで使用しました。
クリーン(フェンダーアンプモデル)〜クランチ(マーシャルモデル)〜リード(レクチモデル)の順で比較しました。
どうでしょうか?
音色は今回試した両機種とも、とても素直に音を増幅する機種という評判通りのサウンドだったと思います。PS-1の方がiSP STEALTHでは表現できない帯域の音まで出ているのか迫力ある音がします。
しかしこれくらいでしたらイコライジングでカバーできそうな気もします。
正直思った以上に差が感じられなかったので拍子抜けしました。
ノイズはiSP STEALTHの方が圧倒的に少なかったです。真空管を搭載しているFryette PS-1はノイズを拾いやすいのでしょう。
結論
多少小型になっても真空管とトランスが入って重たいFryette PS-1を使用するくらいなら、iSP STEALTH ULTRA-LITEで十分という結論になりました。
iSP STEALTH ULTRA-LITEめちゃくちゃ良いですよ。軽量な筐体からは考えられないほど大きな音がします。ドラムにも負けないくらいの音量は十分に出ますのでご安心ください。
Fryette PS-1はお役目がなくなりましたので売却しました。