マルチエフェクターって扱いにくいなと感じたことありませんか?
僕が感じたマルチが扱いにくいと思う点は
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- 家で作った音が、アンプに通して鳴らすと全然違う
- 操作が複雑
- 狙った音が出しづらい
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こんな感じで、正直使いづらいです。
マルチエフェクターの扱いづらさを解消すべく、マルチ歴の無駄に長い僕が、マルチエフェクターを使う上で気をつけていることを紹介します。
マルチエフェクターの音作り
理想はスタジオでアンプに繋いで音出しすること
マルチエフェクターの音作りの基本は「スタジオでアンプに繋いで音作りすること」
いつでもスタジオに行ける環境がある方は、ぜひスタジオで音作りしましょう。
でも正直なところ、音作りのたびにスタジオに行くのは全然現実的ではありません。
メインの音作りは自宅で行い、スタジオでは微調整程度・・・という方法が現実的です。
自宅でアンプが鳴らせる環境かどうか
自宅でもアンプが使えるのなら、ぜひアンプを使ってマルチエフェクターの音作りしをてください。
自宅である程度満足行く音が作れたら、早速スタジオでそのパッチを使用して音出ししてみましょう。
そうすると、スタジオで出る音と自宅で出る音に違いがあるはず。
この音の違いをよく聴き、理解してもらいたいのです。
例えば
「家ではバランスの取れた音だったのに、スタジオで出したらハイがキンキンしたなー」
このように思ったとします。
この感覚が理解できれば、次から家で音作りするときに、ハイを抑えめにしようと試行錯誤できます。
この試行錯誤の繰り返しで、どんどん音が良くなるはずです。
アンプが使えない環境で音作りするときのコツ
自宅でアンプが使えない環境で音作りするときは、ライン出力で音作りする必要があります。
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一般的にはスピーカーなどに繋ぐ信号のことを指す。
マルチエフェクターにおいては、アンプシミュレータをオンにし、そのままヘッドフォンやスピーカーに繋いでもギターらしいサウンドになっている状態をライン出力と言います。
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ライン出力では、ギターアンプに繋いだようなサウンドにシミュレートする機能(アンプシミュレータ)を利用して音作りする必要があります。
アンプシミュレータは最近のマルチエフェクターであれば、ほとんどの機種で搭載されています。
この機能を活用して音作りしましょう。
[st-mybox title=”ポイント” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
自宅(ライン出力)・・・キャビネットシミュレータをオンにし、ヘッドフォンやスピーカーで音出し
スタジオ・・・キャビネットシミュレータをオフにし、アンプに繋いで音出し
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アンプシミュレータの設定
アンプシミュレータの設定は、スタジオで使う予定のアンプに似たものにします。
こうすることで、ライン出力とアンプを通した音とのギャップが小さくします。
そしてもう一点、必ず守ってもらいたいことは、
「アンプシミュレータの設定は全てのパッチで同じにすること」
パッチごとにシミュレータの設定が変わってしまうと、実際にアンプを使ったときに、各パッチで音量・音の傾向にばらつきがでます。
ですので、アンプシミュレータの設定を統一することは。必ず守るようにしましょう。
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- アンプシミュレータの設定は、普段使っているアンプに似たものにする
- アンプシミュレータは全てのパッチで同じ設定にすること
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ライン出力で音作りするとハイがきつくなりやすい
ライン出力で作った音をそのままスタジオで使うと、ハイがきつくキンキンしたサウンドになりやすいです。
ライン出力で音作りするときは、少しこもり気味かな?という程度でセッティングしましょう。
何度かスタジオで音出しすれば、ライン出力とアンプの音の違いが掴めてくるはず。
「ハイはこれぐらいにすれば、スタジオで使うと丁度良い音になるだろう」という判断ができるようなりましょう。
ハードサウンドはGAINの上げすぎに注意
歪みをスタジオで使うときは、ライン出力で使う設定から2~3割程度GAINを落としましょう。
ライン出力の設定そのままだと、歪みが強くなりやすく、ハウリング起きやすい環境になります。
歪みが強くなる原因は様々ですが、主にマーシャルなどのスタックアンプでは、クリーンチャンネルでも音量を上げると耳ではわからない程度にGAINが加わることで歪みが強くなりやすいです。
スタジオでハウリングがひどい場合、GAINの上げすぎが原因であることがほとんどです。
スタジオで音出しするときのセッティング
アンプのセッティングはクリーンチャンネルが基本
マルチエフェクターをアンプに繋ぐときのアンプのセッティングは、アンプの種類や環境によって様々です。
ただし、セオリーを言うとこのようになります。
[st-mybox title=”マルチ接続時のアンプセッティングのセオリー” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#fafafa” borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- クリーンチャンネルを使用
- イコライザーはすべて中央値からスタート
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サウンドに芯がないときは、「GAIN上げ目・Volume下げ目」にするといい結果になりやすい。
マーシャルであれば、クリーンチャンネルでGAINを1時〜2時くらいまで上げて、Volumeはバンドサウンドに合う程度(10時前後)にするとハリのある元気なサウンドになるはずです。
マルチエフェクターはアンプのどこに繋ぐべき?
マルチエフェクターを繋ぐとき、アンプのインプットに挿すことが基本ですが、リターン端子に挿す方法もあります。
どちらの方法も一長一短ですが、僕の経験上、マルチエフェクターはインプットに繋ぐ方が良い結果が出やすいです。
音の微調整をアンプのつまみで行えるインプット接続は、良い音が出せるまでのプロセスが短く済みます。
マルチエフェクターのマスターボリュームは上げ気味にするべし
マルチエフェクターの音作り以外で気をつけてほしいところは、マスターボリュームの設定です。
マルチエフェクターのマスターボリュームが小さすぎると、アンプの入力レベルが足りなくなります。
入力レベルが足りないとアンプのポテンシャルを発揮できないどころか、ノイズの原因になることもあります。
個人的には、マルチエフェクターのマスターボリュームは最大でも良いと思っています。
だけど多少の余裕をみて、最大から少し下げ目のところを基本にしてもいいかもしれません。
演奏中のマルチの操作で注意したいこと
パッチの切り替わるタイミングを把握する
パッチが切り替わるタイミングがフットスイッチを押した瞬間なのか、押して離した瞬間なのかはとても大事!
必ず把握しておきましょう。
パッチは押した瞬間に切り替わるんじゃないの? と思いがちですが、スイッチを押して離した瞬間にパッチが切り替わる機種もあります。NOVA SYSTEMなどがそうですね。
音切れのタイムラグを把握する
最近のマルチは、技術の進歩で音切れがあまり気にならなくなりましたが、それでも多少音切れはします。
音切れのタイムラグを考慮して、ギターをミュートしたり、フットスイッチを踏むタイミングを少し早めるなど、考えて演奏しましょう。
ここを考慮するだけで、音色の切り替えによる違和感がなくなります。
常にライブを想定してパッチ切替の練習をする
ライブ中は照明が暗転したり、激しくついたり消えたりします。
そのような場合を想定して、じっくりエフェクターを見なくても切替ができるように練習しておきましょう。
また、ボリュームペダルの踏み心地は、靴によって違います。ここも事前に確認しておいた方が良いでしょう。
さいごに
僕が初めて買ったエフェクターはマルチだったのでかなり苦労しました。
買ってすぐは全然使いこなせないし、取説に書かれていることが理解できない。
何度もスタジオに入っては試行錯誤の繰り返し。
その結果、身についたことが、だいたいここに書かれていることです。
初心者の方がいきなりこれを読んでも理解できないかもしれません。
ですが、ゆっくり経験を重ねることでわかってくるはずです。