MeloAudioの「Toneshifter MEGA」はオーディオインターフェースとMIDIフットコントローラーがミックスされた機材である。
これらが合わさることのメリットはただ一つ
iOSのソフトをエフェクターのように動かせる!という点だけだと勝手に思っている。
ギターの練習はiPhoneにつないでしていたけど、高品質な音で撮りたい!スタジオでも使いたい!など、次のステップにいきたいときに「Toneshifter MEGA」は最適である。
今回は提供して頂いた「Toneshifter MEGA」をレビューしたいと思う。
Toneshifter MEGAの外観・付属品
「Toneshifter MEGA」にはMIDIケーブル、USBケーブル、ステレオ変換プラグが付属している。
ピックはおまけかな。
サイズは260 x 130 x 60 (mm)とかなり小型。
裏側の端子はこんな感じ。
2in2outのオーディオインターフェースにMIDI端子、左右にはXLRのinとoutが配置されているのが独特。
重量は0.98kg。
めちゃくちゃ軽い。
Toneshifter MEGAはUSB給電で動く
Toneshifter MEGAはUSBのバスパワーで動作する。
このような機器はiPadなどから給電するとき電源不足に陥りがちだ。
驚いたことにToneshifter MEGAは、外部から電源供給することなく動作することを確認した。
Toneshifter MEGAはとても省電力で動作しているということだと思う。
MIDIコントローラーとしての性能
Toneshifter MEGAにはMIDI Commenderと同じく、特定のマルチエフェクター・ラック・ソフトウェアに最適化されたモードが用意されている。
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マルチエフェクター/ラック・・・Kemper、AXE FX、Atomicシリーズ
ソフトウェア・・・BIAS FX、Jamup
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MIDIコントローラーとしての性能はCommenderと同等である。
詳細を知りたい方はこちらの記事を参考にしてもらいたい。
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ただし、Toneshifter MEGAの電源はUSB供給のみだから、ライブに使用するときはUSB電源をどう確保するか考える必要がある。
オーディオインターフェースとしての性能
入力にはそれぞれ、Lはギター用、Rはマイク用に割り振られている。
Lチャンネル入力にはブーストスイッチがある。
ギター入力が小さいときにブーストスイッチを使うとノイズの削減に役立つだろう。
Rチャンネルが独特で、上部には標準プラグ用、右側側面にXLR端子がついている。
XLR端子にはファンタム電源が供給できる、コンデンサーマイクの接続も可能ということだ。
ディスプレイには通常時、バンクとエクスプレッションの状態、送信しているMIDI信号が表示されている。
入出力レベルを変更したときは、下のような画面に切り替わる。
左から「ヘッドフォンアウト」「Lアウト」「Rアウト」「Lイン」「Rイン」の入出力レベルが表示されている。
Toneshifter MEGAをiOS機器と接続
手持ちのiOS機器「iPhoneX」「無印iPad(2018)」を使って、Toneshifter MEGAを動作させてみた。
iPhoneX+Toneshifter MEGA
iPhoneXと接続して、試しにJamUpを使用してみたが動作に問題なし。
不安定になるようなこともないし、フットスイッチのラグもほとんど感じられない。
ラグが出るとすればソフト側の処理能力の問題だろう。
無印iPad(2018)+Toneshifter MEGA
無印iPad(2018)と接続。
iPadを置くためのくぼみにきれいにハマる。
iPadはiPhoneより処理能力が劣るが、こちらも全く動作に問題なし。
iOS機器との接続に使用したもの
iOS機器とToneshifter MEGAの接続に使用したのはカメラアダプターのみ。
カメラアダプターであれば、iPhoneを充電しながら使えてとても便利だ。
さいごに
今までもiPhoneをアンプなどにつなぐ方法はあった。ただしエフェクトの切り替えがとてもたいへんで、Bluetooth対応フットコントローラーを使うしかなかった。
Bluetoothは遅延や途切れが怖いし、なんだかいまいちだった。
そんな悩みが「Toneshifter MEGA」を使えば一発で解決する、あるようでなかった商品である。