ギターの弦高調整をシビアにしようと思うと、専門道具が必要なんじゃないの?と思うかもしれない。
だが実際は全然そんなことなくて、1000円ちょっとの道具さえあればかなりの精度で弦高調整が可能となる。
この記事では弦高調整するときにあると便利な弦高ゲージと隙間ゲージを紹介していく。
弦高調整に求められるもの
ギターの弦高調整をする場合、12F上の弦からフレットまでの幅を測定する必要がある。
この測定には0.1mm単位というかなり細かな数値が求められる。
大まかに弦高調整をしようとすれば「弦高ゲージ」を使う。
細かく調整したい場合は隙間ゲージを使えば、0.1mm単位で幅を測ることが可能となる。
弦高の目安
ギターの弦高の目安はこちらの動画を参考にさせていただいた。個人的に超有料級の動画だと思うのでぜひ見てもらいたい。
弦高ゲージを使った弦高調整
使う弦高ゲージはダダリオの「PW-SHG-01 String Height Gauge」というもの。
ダダリオの弦高ゲージはインチとミリの表記があり、ミリ側を使い弦高を測定する。
測定するときに注意したいことは、ゲージの白線が0.2〜0.3mmほどあって、基準がどこになるかという点だ。
実際に測定してみたところ、下の画像のように白線の下部が基準となることがわかった。
弾きにくいと思っていたアコギの弦高を実際に測ってみると、6弦側が約2.75mm、1弦側が約2.25mmということがわかった。
アコギの弦高を6弦側2.5mm、1弦側2mmを目標に下げたい。ということは12Fで0.25mm下げたい。
つまりサドル側は0.25mmの倍にあたる0.5mm下げると良いという結果となった。
サドルを0.5mmくらい削り再度弦高を測定したところ、6弦側は狙った通り、1弦側は少し下げすぎという結果に。まあ素人がした加工にしては上出来と思いたい。
こんな感じで大体の調整であれば弦高ゲージで可能ということがわかったはずだ。
隙間ゲージを使った弦高調整
弦高ゲージよりもっと正確に測定するには隙間ゲージがオススメ。
隙間ゲージの当て方
例えば6弦を1.8mmにしたい場合、1mmと0.8mmを組み合わせて1.8mmのゲージを作り、ギターの6弦12Fにはめ込む。
弦とゲージが当たるようであれば弦高は低いから弦高をあげる。逆にスカスカであれば弦高は高いから下げる。というように調整していく。
4弦を1.65mmにしたい場合は、1mm、0.6mm、0.05mmというように、ゲージを3枚組み合わせすることもある。
隙間ゲージを選ぶときのポイント
素材
隙間ゲージの素材は、ギターに使用するのであれば、塗装面や木材に傷を付けづらいプラスチック製のものが良いだろう。
スチール製のものでも問題はないが、新品で購入したときに錆止めに油が塗られていることもあり、購入してすぐに油を拭き取る必要がある。
隙間ゲージの誤差
測定器というものには必ず誤差があって隙間ゲージも例外ではない。ただし、誤差があるからってそこまでシビアに気にする必要はないと考える。だが一点気をつけて欲しいことは、何個も隙間ゲージを買って、それを使い分けるという方法は避けてほしいということ。
どういうことかというと、
2つの隙間ゲージがあったとしたら、同じ1mmでも1枚当たりの誤差が±0.03mmあるから、2枚を比べたときに最大で0.06mm違いが出ることになる。
この2枚をいろんなギターで使い分けていたら、同じ1mmでも弦高が0.06mmも変わってくる可能性がある。
つまり、同じ基準のものをずっと使うべき。というのが私の考えだ。