FryetteやiSP stealthなど、さまざまなパワーアンプを試しては手放してを繰り返していたが、とうとうパワーアンプ探しの旅は終わったかもしれない。
そう思わせてくれたパワーアンプが「PLAYTECH GPA-100」である。
PLAYTECH GPA-100の中身についてはこれから書くが、この機種の何がすごいのかカンタンに言うと、「軽くてそこそこの音量が出せてすごく安い」。
PLAYTECH GPA-100のスペック
■ギター用ペダル型パワーアンプ
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/262161/
■出力:
190W±10% @4Ω
120W±10% @8Ω
60W± 10% @16Ω
■入力感度:0.775V±10%
■S/N比:>97dB
■周波数特性:20Hz-20kHz(±3dB)
■入力インピーダンス:アンバランス 10kΩ、バランス 20kΩ
■入出力:TRSフォン
■消費電流:1.2A
■電源:AC100V、50/60Hz
■寸法:W163xH110xD62mm
■重量:0.8kg
片手で持てる脅威的なサイズ感
PLAYTECH GPA-100は片手で簡単に持てるサイズで、重量はカタログスペックで0.8kg。
実際に測定してみたところ本体のみで675gであった。
電源ケーブルは汎用のものでOK
電源アダプタがなく、電源ケーブルは汎用のものが使用できる点が最高。
このようなパワーの必要な機材を小型化する時は、電源部を外に出して本体を小さくしようとする手法がよく見られるが、PLAYTECH GPA-100は電源部が内蔵しているということにまず驚く。
万が一電源ケーブルを忘れても、備え付けのアンプに使用しているケーブルをそのまま使用すれば良い。
電源部が内蔵されていると熱くなるかも?と思ったが、使用中、本体の発熱はそこまで感じなかった。
PLAYTECH GPA-100のサウンドチェック
サウンドチェックはスタジオの定番キャビネット「Marshall 1960A」4発を使用した。
実際のサウンドはこちらの動画でチェックして頂きたい。
音量について
キャビネットは1960Aの4発だから16Ω出力、つまりPLAYTECH GPA-100の出力はカタログ値で約60Wである。
実際に使用してみたところ、スタジオで使う分には十分の音量だと感じた。
大きなホールなどでキャビネットを思いっきり鳴らしたいとか、相当な音量が必要な場面でなければ、PLAYTECH GPA-100で音量面は問題ないだろう。
イコライザーの効きがスゴイ
PLAYTECH GPA-100はボリュームとイコライザーというとてもシンプルな構成だ。
イコライザーの効きはすごくよくて、例えばBASSを上げた時はしっかりと低音域がブーストされるし、反対に下げた時はキレイに減衰する。
すごく素直にイコライザーが効いてくれる印象だ。
Orange Pedal Baby 100と比較
低価格帯という点で競合しているOrange Pedal Baby 100とPLAYTECH GPA-100で簡単に比較をしてみた。
比較した結果は、サウンドの傾向は両者ともほとんど同じであったが、音量差がかなりある、という結果になった。
Orange Pedal Baby 100の出力は16Ωで70Wであり、PLAYTECH GPA-100より10W程度しか変わらない。
しかし、実際に音出ししてみるとかなりの音量差があり、Orange Pedal Baby 100の方が大きな音が出せる。アウト端子が2つあるのもOrange Pedal Baby 100の良い点だ。
操作面ではPLAYTECH GPA-100の方がイコライザーのツマミが多いから、それだけ幅広くサウンドメイクができると考えていいだろう。
最後に
これだけのスペックでありながら、小さくて持ち運びしやすい、そして何より1万円を切るという価格設定に驚いた。
マルチエフェクターにギターアンプシミュレーターが入っていて当然の時代になったからこそ、PLAYTECH GPA-100はかなり売れるのではないかと思う。