2018年に国内でGE200が発売されて、2019年にはGE200の小型版としてGE150が発売された。
両機種を比較してみてもいまいちどこが違うのかわからない、というのが率直な感想である。
この記事ではGE200とGE150の違いを解説したいと思う。
GE200とGE150の違い
GE150はエフェクトの接続順が変えられない
GE200はエフェクト順が自由に変えることができるが、GE150ではそれができない。
そのため、GE150は凝った音作りが難しいということになる。
ちなみにGE150のエフェクトは以下の順で固定されている。
FX(ワウなど)→DS(歪み)→アンプ→キャビネット→ノイズゲート→イコライザー→MOD(コーラスなど)→ディレイ→リバーブ
GE150はUSB OTG対応でスマホなどと接続が可能
GE150はスマホと接続して使用することが可能となっている。
なぜスマホと接続可能なのかというと、GE150が「USB OTG」に対応しているからである。
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USB On-The-Go(略してUSB OTG)は、USB機器どうしを直接接続するインタフェース規格である。パソコン等をホストとせずに、動作時にホスト機器を動的に切り替える機能を拡張したもの。 IEEE 1394のように直接接続できるので、いろいろな機器に応用できる。
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iPhoneと接続して使いたい場合は、「USBカメラアダプタ」などの変換プラグが必要である。
GE150はエクスプレッションペダルを追加できない
GE200はエクスプレッションペダルを追加で接続できる。
GE150にはエクスプレッションを追加することができない。
ただ、エクスプレッションが2台必要になることはそうないはずだから、拡張性がなくてもあまり困らないはず。
フットスイッチの数が違う
両機種でのフットスイッチの違いは、個人的にかなり大きな違いだと思っている。
GE200にはバンクのアップダウンのほかに「CTRL」というボタンがあった。
GE150にはこの「CTRL」ボタンがない。
「CTRL」の用途は、バンク内の各エフェクトを制御できるボタンだ。
ギターソロのときはブーストさせたり空間系をかけたりというような使い方ができた。
GE150にはこの便利な「CTRL」ボタンがなくなったので、非常に残念である。
GE200よりGE150の方が400g軽い
GE200よりGE150の方が400g軽い。
400gの違いは実際に持ってみるとかなり違っている。
ギターケースなどに入れてみるとわかるが、かなりの違いが感じられるだろう。
400g軽いというのはかなりのアドバンテージだ。
GE200とGE150で共通しているところ
搭載エフェクト・アンプが同じ
GE200とGE150は、搭載されているエフェクト数、アンプモデル数は同じである。
GE200 | GE150 | |
エフェクト | 151種類 | 151種類 |
アンプモデル | 55種類 | 55種類 |
キャビネットモデル | 26種類 | 26種類 |
IR(インパルスレスポンス)対応
IR(インパルスレスポンス)に対応している。
IRが使えたら、ライン出力時によりリアルなサウンドが出せたりするので非常に便利。
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さいごに
これだけコンパクトなのにGE200と同等の高品質なサウンドが得られるGE150には、かなり驚きである。
しかも安い!!
スタジオのカンタンな音合わせであったり、出先でエフェクターが必要なときに、手軽に持ち運べるGE150はとても有利かもしれない。
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