ギタースタンドに求められる性能はおそらくこんな感じ
- 地震などでも倒れにくい
- 簡単にギターが置ける
- 場所を取らない
- 持っているギターを全て並べられるか
これらを満たすのはとても難しい。ですが、焦点を絞って選べば、欲しいスタンドはすぐに見つかるでしょう。
例えば「場所を取らない」ことを重点に考えたとしたら、壁に直接ネジ止めして設置する壁掛けタイプがオススメ。「ギターをいっぱい掛けたい」ときは6本用スタンドがオススメなど…
今回は、自立するもの、壁に固定するものとでオススメのスタンドを紹介します。
紹介する商品は、買うには悩むくらいの値段だと思います。ですが一度買うと、10年以上は使える物です。安物は、使い物にならなかったり、大切なギターを傷つける恐れがあります。なのでここは惜しみなく、確かな商品を買うようにしましょう。
実際に僕が使用しているキクタニ製ギター6本掛けスタンドは、8年前に購入した物。さすがにゴム製の部分は経年劣化で割れてきていますが、まだまだ現役です。一生物だと思って購入しても問題ないと思います。
ギターの本数が多い人にオススメ「HERCULES ギタースタンド GS525B」
このスタンドは、エレキ、アコギ、ベースが5本並べられます。
この形状のスタンドで一番良い点は、ギターを置いたときの安定性が抜群なところ。人が軽くぶつかった程度ではなかなか倒れないでしょう。
ちなみにHERCULESは「ハーキュレス」と読みます。ヘラクレスって読めそうだけど間違うとちょっと恥ずかしいかも。
折りたたむことができる
ライブなどで使用することを想定したのでしょうか。機材車に積んでもかさばりにくくなるので、とても良い機能だと思います。
拡張用キットで最大10本まで置ける
もう一点オススメのところは、拡張用キット(HA205)を取り付けることによって、最大10本程度までギターを置くことが可能になるところ。厚みのあるギターは10本も置けませんが、エレキなどの薄いギターでは可能になります。
ギターを5〜10本程度置きたいのであれば、これがオススメ!!
3本用スタンドもあり
3本用ですが拡張キットにより、エレキだと最大5本まで置けるようになります。
ちょうど良い大きさで良いですね。次にスタンドを買うなら僕はこれを選ぶかな。
1本用でオススメはこれ!
HERCULES シングル・ギタースタンドGS414B
このスタンドの特徴は、ギターを置くと、ギターの重みでネックホルダー部が動き、ギターを固定してくれます。ギターが固定されると、軽くギターにぶつかった程度ではなかなか倒れることはありませんので、転倒の恐れが低減します。スタンドごと倒れるとダメですけどね…
エレキ、アコギ、ベースに使用できます。ネック幅は、ごくスタンダードな物しか対応していませんので注意!
かなり使い勝手が良いです。オススメ!値段はちょっと高い!
首が折りたためるモデルもあります。首が邪魔にならないから持ち運びに便利!
GS414Bのアップグレード版「HERCULES GS414B PLUS」
2018年6月に発売されたモデル。
変更点はこんな感じ
- ネック幅が28〜52mmまで対応(従来品は46〜48mm程度らしい)
- 高さ調整機能がアップグレード
このモデルは従来品では置けなかったクラシックギター、多弦ベースなどにも使えるようなりました。幅広のネックのギターを置きたい場合は、ネック幅を調べてみて、スタンドが対応しているか確認しましょう。
定価は従来品から200円アップ。市場価格は従来品より200円以上の差がありますので、どちらが良いか厳選してみてください。
変形ギターには「HERCULES GS412B」
ギターをボディの裏で支えるので、Vシェイプなどの変形ギターにも使用可能。
「HERCULES GS414B」でも変形ギターは置けますが、ボディの重心が安定しません。変形ギターを置きたいのであれば「HERCULES GS412B」を選びましょう。
持ち運びに最適!「KC コンパクトギタースタンド 折りたたみ式 GS-150B」
このスタンドの特徴は、めちゃくちゃコンパクト! そして意外と安定します。
折りたたむことで、ギターケースにも入りますし、持ち出すことを想定すれば、このスタンドはオススメ。
壁掛けでもHERCULES !!
壁掛けでもHERCULES があるんですね。壁に穴を開けられる環境の方には、壁掛けタイプはとても良い選択だと思います。
壁掛けにすることによって、ギターがインテリアになりますし、場所を全然とりません。楽器屋みたいでカッコいいですよね。
しかしこの壁掛けタイプは地震のことを考えると、横揺れには強いかもしれないけど、縦揺れのときはギターがロックされていないから確実に落ちます。
ハーキュレスのロックされる機構があれば、ギターが転落する可能性は間違いなく減るでしょう。この自動でロックされる機構が良すぎる!
ギタースタンド全般の注意事項
ギタースタンドは、ギターに傷をつけないため、ギター接地面にゴムなどが使用されています。このゴムの多くは、ギター塗料の種類であるラッカー塗装と化学反応を起こして、ラッカー塗装を痛めます。ラッカー塗装のギターは少ないですが、ギブソンなどのギターは要注意!
対策として、包帯やタオルなどの布製のもので、スタンドのギターが当たる部分を保護することを強くオススメします。
さいごに
ギタースタンドを探していたら、キクタニがダイソン掃除機用のスタンドを出していました(笑) 譜面台などの楽器用スタンドを作っているメーカーなので、そこで培った技術を活かしたんでしょうか。意外な商品に驚いたけど評判は上々のようですし、面白いですね。
今回、地震等の観点も交えて紹介しましたが、くれぐれも地震があった際は、自分の身を最優先に守ってください!!!!