プロ御用達で私も愛用しているSCHALLER(シャーラー)のロックピンの新モデル「S-Locks」を購入してみた。
旧型と大きく違うところはデザインの差と、ストラップに取り付けるときにナットが緩みにくくなったことである。
この記事では、「SHALLER S-Locks」のレビュー記事を書いていく。
「S-Locks」の外観・付属品
S-Locksはエンドピン2つとロックピン2つのセットとなっている。
ピンを取り付けるのに必要な工具は付属していないので、自身で準備する必要がある。
S-Locksをストラップに取り付けてみる
旧型は六角ナットをレンチなどで締める必要があったが、新型のS-Locksはナットが丸く大きいため手でもある程度までは締めることができる。
手で締めたあとは、不安であれば細い棒などを使い、増し締めができる。
ナットを締めたあとは、精密のマイナスドライバーでレンチを固定するだけ。
旧型よりも取り付け方法はかなりカンタンになっているし、緩みにくい構造にもなっている。
「S-Locks」旧型から変わったところ
旧型から変わったところを写真を使って解説していく。
写真ではゴールドが旧型、クロームがS-Locksのロックピンである。
旧型とS-Locksで大きく違うところは「ロックピンの擦れる音が大きく減った」「デザインが変わった」この2点だ。
旧型のロックピンは、カチャカチャと金属が擦れる音がしていたが、新型になるとこのノイズがかなり軽減されている。
デザインに関しては、好みの問題ではあるが、個人的にはS-Locksも悪くないと思う。
旧型は細みでスタイリッシュ、S-Locksは丸っこい印象だ。
エンドピンの構造が大きく変わった
S-Locksはエンドピンとネジが一体型になっているのが大きな違いだ。
一体型になったことによるメリットは、あまり思いつかないからどうしてこうなったんだろう?
デメリットは、ギターにすでについているネジをそのまま流用できなくなることだ。
既存のネジ穴をそのまま使えないのはかなり痛い。
ピンの形状は素人目に違いはよくわからない。
旧型とS-Locksは互換性ありだが・・・
旧型とS-Locksでは一応互換性がある。
しかし実際にいろんな組み合わせで試してみたところ、互換性のない組み合わせもあり、完全互換性ありとはいかなかった。
S-Locksのいいところである「ロックピンの擦れる音の軽減」も新旧交えると効果がなくなることがわかった。
互換性 | |
旧ロックピン☓S-Locksエンドピン | △ |
S-Locksロックピン☓旧エンドピン | ○ |
旧ロックピンとS-Locksエンドピンの組み合わせは、旧ロックピンのカラーによって使えるものと使えないものがあった。
具体的には、クロームの旧ロックピンであればS-Locksエンドピンにも使えたが、ブラックやゴールドの旧ロックピンは、S-Locksエンドピンには使えなかった。
S-Locks導入時に注意したいこと
SHALLER S-Locksを導入するときに注意したい点がいくつかある。
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- ストラップの穴を10mmに拡張する必要あり
- ピンを固定するために必要な精密工具が必須
- ストラップピンのネジは替えることができない
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ストラップの穴を10mmに拡張する必要あり
S-Locksにストラップを取り付けるには、ストラップの穴を10mmに拡張しなければならない。
ストラップの穴を拡張するには、革ポンチを使うとカンタンに拡張することができる。
ダイソーなどでも手に入る代物なので、1つは持っておいてもいいかもしれない。
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ピン取り付けに専用工具が必要
SHALLER S-Locksをストラップに取り付けるとき、2つの専用工具が必要になる。
[st-mybox title=”S-Locks取り付けに必須の工具” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- マイナス精密ドライバー
- 3mm六角レンチ
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これら専用工具もダイソーなどで手に入れることができる。
マイナスの精密ドライバーはロックピンのナット固定に使用する。
3mmの六角レンチは、エンドピンをギターに取り付ける際に必要なので、これも必須である。
SHALLER S-Locksロックピンレビューまとめ
新型となったS-Locksだが、旧型との互換性ありと言うわりには、実際のところはいまいちな互換性であった。
新旧を交えて使うことは、あまりしない方がいいかな。
そしてエンドピンの形状についてはとっても疑問。
ネジと一体型になったおかげで、手軽にロックピンの交換ができなくなってしまった。
ロックピンの交換は楽器屋でしてもらう前提で、S-Locksの導入を検討した方が良いだろう。