Zoomのマルチエフェクター「G3Xn」を使う機会があったのですが、音の進化にかなり驚きました。
G3Xnは発売して数年経ちましたが、見た目が悪いという第一印象だけで、ずっと敬遠していたんです。それが良い意味で裏切られましたね。
今回、G3Xnをじっくり使ってみたので、BOSS GT-1、mooer GE200と比べて、どの点が良いか、または悪いかを書いていきたいと思います。
Zoom G3Xn公式ページはこちら
https://www.zoom.co.jp/ja/products/guitar-bass-effects/guitar/g3xn-multi-effects-processor
良かった点
ギターらしい元気なサウンド!
G3Xnのサウンドを一言でいうと、とにかく元気なサウンド!
歪みでもクリーンでも音がどんどん前に出てくる感じ。個人的にはGT-1よりも、よりアンプに近いリアルな音だと思いました。
JC-120に繋いで音出ししましたが、ジャズコーラス特有の音の変化も少なく、相性は良かったです。
アンプモデリングの中で特に気に入ったのが「Marshall JCM800モデル」「Boger Ecstasyモデル」。
それぞれ特徴を掴んでいて良い味出していました。
6つのフットスイッチで色々な操作が可能に
G3Xnは、上段3つのフットスイッチで、3つのパッチを切り替えることができます。
パッチというのは、エフェクターに記憶させた音色のことで、G3Xnは150パッチ保存することができます。
パッチ移動が次に進むか、前に戻るかしかできない、GT-1とGE200に比べると、とても優れている点と言えます。
下段3つのフットスイッチは、バンク移動とモード切替スイッチ。
モード切替スイッチは、上段のスイッチをパッチ切替に使用する「MEMORYモード」、エフェクトのオンオフに使用する「STOMPモード」の2種類に切替できます。
STOMPモードでは、個別にエフェクトのオンオフが操作可能になるので、演奏の幅が広がります。
軽量・コンパクト!
見てもらったらわかるように、プラスチックの筐体です。
なので軽い!
フットスイッチはしっかりしているので、思いっきり踏まない限り、壊れることはないでしょう。
悪い点
エフェクト数の制限が少ない
同時使用できるエフェクトは7つまでなのですが、アンプモデルで2つ分、容量を食います。
つまり、残り使えるのは5つ。
ノイズゲート・マスターボリューム・ブースター・ディレイ・コーラス…これだけでもう容量いっぱい!
キャビシミュでも1つ容量食いますので、ラインで音出しするときは注意が必要。
ボリュームペダル↔️ワウの切替は不可
GT-1では可能なので、G3Xnではできるものだと思っていました。
STOMPモードが微妙
STOMPモードでは、1列に並んでいるエフェクトのうち、連続した3つが上段のフットスイッチにアサインされます。
上段3つのフットスイッチに、好きなエフェクトをアサインできるわけではありません。
例えば、1〜7エフェクトがあった場合、フットスイッチで操作できるのは、1〜3、2〜4、3〜5・・・といった順番になります。
操作性が良くない
mooer GE200に慣れると、G3Xnはかなり操作しにくい。
エフェクトを選んで設定を変えるだけでも、なんだかテンポが悪く、ストレスを感じます。
総評
うーん…音以外が全て一歩及ばずといった感じ。
音はめちゃくちゃ良かったですよ。GT-1が垢抜けるとこうなるのかなと思いました(笑)
モード切替スイッチのかわりに、GT-1やGE200に搭載されている、CTLスイッチを採用すれば良かったのにと思いました。
CTLスイッチがあれば、複数のエフェクトを同時にオンオフできるので、めちゃくちゃ便利なんです。
GT-1とG3Xnで悩んでいるけど、どっちが良いですか? と聞かれたら、僕は使い易さの点で、GT-1をオススメします。マルチエフェクターは使いやすくてなんぼだと思っています。
あとは、見た目が好きな方を選んでください。どちらを選んでも満足度は高いはず!
さいごに
G3Xnを使ってみて、Zoomの進化を感じました。本当に良い音だった。
ペダルのないG3nという機種もあるので、G3Xnがペダルの踏み込みで切替できないのなら、手持ちのエクスプレッションペダルを使う前提で、G3nを選ぶのもアリですね。手持ちのペダルだと踏み心地も安心だろうし。