ハイエンドのオーディオインターフェースを一度は体験してみたい思ってたところ、BabyFace Proの新製品が登場したから、人柱覚悟で購入してみた。
今まではRolandの「Rubix24」を使っていた。
これは2万円前後のいわゆるエントリークラスのオーディオインターフェースである。
そんなものを使っていた素人の私がいきなり「BabyFace Pro FS」を使っても、どうせ音の違いなんて分からないだろう…なんて思ってたら、それが大違い!
ビビるくらい出力される音は違うし、録音できる音源の質もかなり向上。
こんなに違いがあるのか…と正直思ってしまった。
この記事では、「RME BabyFace Pro FS」の購入レビューを書いていく。
BabyFace Pro FSの外観・付属品
BabyFace Pro FSを購入すると、専用のハードケースがついてくる。
他に付属するものはUSBケーブル・MIDIケーブル・取扱説明書類である。
ハードケースは正直なところ、せっかくコンパクトな本体を台無しにする大きさだから、私は使わないだろう。。。
本体は片手で持てるほどの大きさだが、持ってみると意外とずっしりくる。
外観がアルミで覆われているけど、高級感はそこまでなく、ポップなデザインだなと感じた。
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- 電源:USBバスパワー(または外部電源を使用)
- 5 Vバスパワー動作時の電力:700 mA(3.7W)
- 12 V外部電力時の電力:313 mA(3.7W)
- 寸法:W108 x H35 x D181 mm
- 重量:680 g
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左側面にはUSB・MIDI・デジタル出力関係、左側面にはヘッドフォンジャック・アナログ入力端子が配置されている。
ヘッドフォンジャックはミニプラグと標準プラグに分かれている。
それぞれ出力インピーダンスが違っていて、標準プラグではハイインピーダンスのヘッドフォンでも、十分な音量を確保できるように設計されているようだ。
裏面はアナログのXLR入出力が搭載されている。
USBケーブルの先端がL字に曲がっている。
これはBabyFace Pro FSの本体にUSBケーブルを挿したときに、ケーブルが邪魔をしないよう配慮されている。
BabyFace Pro FSは素人でもわかるぐらいスゴい
出力されるサウンドの解像度が高い
BabyFace Pro FSの何に一番驚いたかというと、出力されるサウンドの解像度の高さである。
解像度とか素人が何いってんのって思うかもしれないけど、誰にでもわかるぐらい、BabyFace Pro FSから出てくるサウンドがスゴかった。
サウンドの比較は、Roland Rubix24と、BabyFace Pro FSのそれぞれのヘッドフォンアウトで音楽を聴き比べた。
聴き比べてみるとRubixがかなり籠もったように聴こえる。
BabyFacePro FSは楽器の鳴っている位置、反響がはっきりわかるし、楽器の細かなノイズまでが鮮明に聴こえてくるから、本当に鳥肌モノ。
録音される音源もレベルが高い
録音側もアコギのサウンドをマイク録りで、BabyFace Pro FSとRubixとで比較を行った。
これも両者に違いが出ていて面白かった。
具体的にはRubixはカッティングなどの強い音が出たときに、鳴り切らずにボソボソとしたサウンドになっていて、中音域も若干弱い感じが出ていた。
これがBabyFace Pro FSだときれいに録音されていた。
これも一言で言えば、BabyFace Pro FSで録れるサウンドの解像度が高いということになる。
付属のハードケースは運搬に向かない
付属のハードケースは、とにかくでかい。
BabyFace Pro FSがコンパクトなのにケースがでかいから、持ち運びしにくくなって本末転倒。
私はガジェット好きでもあるから、ピークデザインというカメラのアクセサリメーカーが出しているガジェットポーチを愛用している。
なんと、このポーチにBabyFace Pro FSがピッタリだった!
少し値の張るポーチだが、ノートパソコン用のケーブルやハブなどたくさん入る便利なグッズである。
BabyFace Pro FSレビューまとめ
今回、初めてハイエンドのオーディオインターフェースを使ったわけだけど、出てくるサウンド、録れるサウンドの違いが素人の私でも分かったという点に驚いた。
これまでに自分で納得して作ったサウンドを改めてBabyFace Pro FSで聴くと、以前のインターフェースでは再生しきれていなかった部分がよく聴こえる。
それは耳の痛い音域であったり、なんとなくでイコライジングで削った部分だったりする。
こんなサウンドを世に出していたのか…と思うとゾッとした(笑)
「ヘッドフォンはいいものを使いましょう」なんてのはよく聞くけど、「オーディオインターフェースをいいものにしよう」というのはあまり聞かない。
これからはヘッドフォンをいいものにするのなら、オーディオインターフェースにもこだわるべき!というスタンスで、私は提唱していきたいと思った。
ただ、BabyFace Pro FSは高くて気軽に導入できないというときは、旧型のBabyFace Proを探すのは良い手かもしれない。